「痛いよ」が見えない
- おたるの家 北海道
- Dec 6, 2022
- 2 min read
Updated: Jan 9, 2023

「ぎゃくたい」が子どもに与える影響
生後産まれて間も無い赤ちゃんは例え生きるために必要な食事が与えられていたとしても、全く声をかけなかったり、無表情で接すると死んでしまうというのを聞いたことがありますか?ヒトにとって誰かに気にかけてもらえる、優しくしてもらえるということは豊かに生きるための糧なのです。
さて、今回は虐待についてお話ししていきます!
児童虐待とは?
虐待には大まかに、
殴る蹴るといった身体的虐待、
性器をさわるなどの性的虐待、
言葉の暴力で子供を傷つける等の心理的虐待、
そして食事を与えない、夜に帰って来ないなどはネグレクトと呼ばれます(育児放棄)。
平成26年(2014年)に全国の児童相談所がどのような虐待相談に対応したか、割合はこのように示されています。

表1
(資料:厚生労働省雇用均等・児童家庭局総務課, 2014)

表1 H21年からR3年度 児童虐待相談対応件数の推移
(資料:厚生労働省, 2022)
https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000987725.pdf

心理的虐待が43.6%と最も高く、次いで身体的、ネグレクト、性的虐待の順に被害を受けています。「毒親」という言葉ができたのも、この心理的虐待の多さからかもしれません。
そして上のような行為を習慣的におこなってしまうと、子どもにはこのような危険なリスクがあります。
命の危険(暴力やネグレクトによる死)
身体障害(怪我をし、それが障害として残ってしまう)
不適応行動(常に不安・イライラする事によりこども不安定にさせる)
世代間伝達(子どもが大人になった時に親と同じような特性、障がい、精神疾患を抱えてしまう。)
特に心理的虐待は心に傷を負うもので、見た目からはわからないことが多いと思います。
しかし、不安定な心を作り出すと、何をしても満足感がないような心理状態にさせてしまい、恋愛・酒・ギャンブルなどに依存しやすくなってしまうかもしれません。
!!虐待を受けた子どもたちにはこんな特徴があります。
攻撃的で怒りっぽい
口調が荒い
感情のコントロールが難しく、暴力的または泣いてしまう
自傷行為(自分の体を傷つけたり、壁に頭打ちをする)
常に怖がって、おびえている
突然ぼーっとする(解離によるもの)
忘れっぽくなりやすい
パーソナルスペースが極端に狭い(人との距離感がつめない)
落ち着きがない
参考文献
厚生労働省雇用均等・児童家庭局総務課 (2014)子ども虐待対応の手引き https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/dv/dl/120502_11.pdf
厚生労働省(2022)令和3年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数(速報値)https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000987725.pdf
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